ChatGPT Agentは 2025 年 7 月 17 日に公開された新機能で、従来別々に提供されていた「Operator」(GUI ブラウザ操作)と「deep research」(高度な情報統合)を一体化し、ChatGPT が“自分専用の仮想 PC”を使ってウェブ閲覧から資料作成まで多段タスクを自律的にこなせるようにしたものです。

Pro ユーザーは月 400 メッセージ、Plus/Team ユーザーは月 40 メッセージで順次利用開始でき、Enterprise・Education には数週間以内の展開が予定されています。タスク実行の要所では必ず「Are you sure?」確認や Watch Mode が要求されるなど、安全機構も強化されています。

ChatGPT Agentとは?

ChatGPT Agentは、チャットでの「文章生成」だけでなく、裏で仮想PCを起動してブラウザやターミナルを操作できるAIです。従来は別機能だったブラウザ操作(Operator)と情報解析(deep research)が統合され、モデルが「検索→データ整理→資料作成」をひと続きで実行します。

たとえば「競合3社を比較してスライドにまとめて」と頼むと、ウェブ検索で資料を集め、Pythonで表を整え、PowerPointを生成するところまで自動で進みます。

内部には視覚ブラウザ・高速テキストクローラ・コード実行用ターミナル・GmailやGitHubにつなぐコネクタが用意されており、タスクに応じてツールを切り替えます。処理には数分~十数分かかることもありますが、完了すると編集可能なファイルがダウンロードリンクで返ってきます。

使い方はとても簡単

ChatGPT の入力欄右上にあるツール選択ドロップダウンから “Agent mode” を選び、あとは普段どおりチャットで依頼内容を送信するだけです。

画面の右側には「ページを開く」「コードを実行する」など実況が流れ、必要に応じて一時停止や介入ができます。処理が終わると、PowerPoint・Excel・PDF など編集可能なファイルがダウンロードリンクとして返ってきます。

料金プランと提供状況

現在 Agent を利用できるのは Pro(400 メッセージ/月)PlusTeam の各プランです。スイスおよび EEA(欧州経済領域)では準備中とされており、Enterprise と Education には数週間以内に展開予定とアナウンスされています。

まとめ

ChatGPT Agent は「AI がブラウザを開き、コードを書き、資料まで作る」という未来像を現実のものにしました。

最初は小さなタスクから試し、AI が得意な部分を任せつつ、確認すべきポイントでは自分の目と手を入れる、この“ハイブリッド運用”が、初心者にとって最良の入り口になるはずです。

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