生成AIをこれから学ぶ人へ～基礎と活用の第一歩～

　最近「ChatGPT」「画像生成AI」といった言葉をよく耳にしませんか？

　「文章を書いてくれる」「イラストを描いてくれる」「音楽を作れる」と聞くと、なんだか未来の話みたいに思えますが、誰でもすぐに無料で触れる時代になっています。「興味はあるけど難しそう…」と思っている方に向け、第一歩として、「生成AIってなに？」「どんな仕組み？」「どんな種類があるの？」をやさしく紹介します。

生成AIとは

　まずはじめに、「生成AI」とはどんなものかを学んでいきましょう。

　「生成AI」とは、テキストや画像、音声、映像などを新たに作り出す（生成）人工知能（AI）のことを指します。

　従来のAIは、画像を見て「これは犬です」と分類する、翻訳アプリで日本語を英語に直すなど、「正しい答えを見つける」ものでした。

　一方で、生成AIは、新しいものを作り出すことが得意です。「白い犬を描いて」と指示をするとイラストが作られ、「犬と猫の友情物語を書いて」と指示をするとオリジナルの物語を作ってくれます。

AIの仕組み

　「AI（人工知能）」という言葉はよく耳にするけれど、

• どうしてAIが文章を書いたり画像を作れたりするの？
• そもそもAIって人間のように考えているの？

と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

　AIは人間のように「理解して考える」のではなく、大量のデータを学習して、その中のパターンをもとに予測する仕組み で動いています。

　例えばテキスト生成AI（ChatGPT）は

　　1．本や記事、Web上の文章を大量に学習

　　2．「この言葉の次に出やすい言葉はこれだ」という確率を計算

　　3．その予測を積み重ねて自然な文章を作成

　という流れです。

　イメージしやすい例は「スマホの予測変換」。「ありがとう」と打つと「ございます」「ね」など候補が出てきますよね。

　AIはその超進化版。膨大なデータを学習しているので、ただの単語予測ではなく、まとまりのある自然な文章や会話 を作れるのです。

生成AIの種類

　生成AIにはいくつかの種類があります。代表的なものは次の通りです。

　　① テキスト生成AI

　　　例：ChatGPT、Gemini、Claude
　　　できること：文章作成、要約、翻訳、アイデア出し

　　② 画像生成AI

　　　例：Midjourney、Stable Diffusion、DALL·E 3、Photoshop
　　　できること：イラスト、写真風画像、デザイン案の作成

　　③ 音声生成AI

　　　例：Suno、Udio、VOICEVOX
　　　できること：作曲、歌声生成、ナレーション

　　④ 動画生成AI　　

　　　例：Runway、Pika Labs
　　　できること：短い映像、アニメーションの自動生成

　一部有料もありますが、基本的なことであれば無料で使うことができるものもたくさんあります。この中であれば、「ChatGPT」が最も耳にすることが多いのではないでしょうか？

　

　

まとめ

　生成AIは、文章やイラスト、音楽まで自動で作れるAIです。今までのAIが正解を見つける役割だったのに比べ、生成AIは新しいアイデアを形にするのが得意。私たちの生活や仕事に身近に入り込んでいます。